夜繙く

主に推理小説などの感想や日常のこと

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

黒崎蒼『せつなの嫁入り』(富士見L文庫)シリーズ - あやかしが跋扈する世界で「秘密」を抱えた少女が幸せになるまでの物語。

黒崎蒼『せつなの嫁入り』(富士見L文庫)シリーズの紹介です。 黒崎蒼『せつなの嫁入り』(富士見L文庫) あやかしを討伐する男とあやかしが混じる女の夫婦になるまでとそれからの話 あらすじ(1巻) 最後に 黒崎蒼『せつなの嫁入り』(富士見L文庫) 【合…

2025年4月の購入検討&気になる本

2025年4月の購入検討&気になる本の一覧になります。 2025年4月の購入検討&気になる本 白川尚史『ファラオの密室』(宝島社文庫) 知念実希人『鏡面のエリクサー 天久鷹央の事件カルテ』(実業之日本社文庫) 横関大『闘え!ミス・パーフェクト』(幻冬舎文庫…

【感想】紺野天龍『魔法使いが多すぎる 名探偵倶楽部の童心』(講談社タイガ)- 魔法を信じる少女に優しい結末を届けることができるのか。

紺野天龍『魔法使いが多すぎる 名探偵倶楽部の童心』(講談社タイガ)の感想になります。 ※ネタバレを少し含みます※ 紺野天龍『魔法使いが多すぎる 名探偵倶楽部の童心』(講談社タイガ) <名探偵倶楽部>シリーズ連続刊行の二作目、殺人事件のトリックは魔法…

【感想】恩田陸『EPITAPH東京』(朝日文庫)- ジャンルに囚われない新たな恩田陸ワールド。

恩田陸『EPITAPH東京』(朝日文庫)の感想になります。 恩田陸『EPITAPH東京』(朝日文庫) エッセイ風に綴られる多角的に描かれた"東京" あらすじ 様々なジャンルが結合して出来た恩田陸節全開の作品 恩田陸『EPITAPH東京』(朝日文庫) EPITAPH東京 (朝日…

『やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく』- 安心の中でクーデレ美少女とのラブコメを読もう。

ふか田さめたろう『やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく』(GA文庫)の紹介です。 ふか田さめたろう『やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく』(GA文庫) タイトル…

【感想】乾緑郎『機巧のイヴ』(新潮文庫)- 美しき機巧人形が織りなす新たなSF伝奇小説

SF

乾緑郎『機巧のイヴ』(新潮文庫)の感想になります。 乾緑郎『機巧のイヴ』(新潮文庫) 《機巧のイヴ》三部作の一作目 SF、伝奇、時代小説、様々なジャンルが融合した想像力を刺激させる小説 あらすじ 乾緑郎『機巧のイヴ』(新潮文庫) 機巧のイヴ(新潮…

【感想】紺野天龍『神薙虚無最後の事件 名探偵倶楽部の初陣』(講談社タイガ)- 多重解決による真相に次ぐ真相が導く、人が死なないミステリ。

紺野天龍『神薙虚無最後の事件 名探偵倶楽部の初陣』(講談社タイガ)の感想になります。 ※ネタバレを少し含みます※ 紺野天龍『神薙虚無最後の事件 名探偵倶楽部の初陣』(講談社タイガ) 文庫化を心待ちにしていた紺野天龍の新たなる"探偵"作品 あらすじ 多…

【感想】芦花公園『無限の回廊』(角川ホラー文庫)- ”無限”に”回り回っていく”という怖さ。

芦花公園『無限の回廊』(角川ホラー文庫)の感想になります。 ※ネタバレを少し含みます※ 芦花公園『無限の回廊』(角川ホラー文庫) 佐々木事務所シリーズの最新作、物部斉清の死 あらすじ 「無限の回廊」と銘打っているが、ハッピーエンドだといいね。 以…

オタクは物価高の今こそ『ベン・トー』を読め。

アサウラ『ベン・トー』(スーパーダッシュ文庫)の紹介です。 アサウラ『ベン・トー』(スーパーダッシュ文庫) 半額弁当を巡る高校生たちの壮絶な戦いを描いた異色のバトルコメディ あらすじ 実はアニメ化もしているんです。 アサウラ『ベン・トー』(スー…

【感想】加納朋子『コッペリア』(講談社文庫)- 人形に魅入られ恋をする。

加納朋子『コッペリア』(講談社文庫)の感想になります。 加納朋子『コッペリア』(講談社文庫) 創元推理文庫から復刊してました。 人形に憑かれた人々を巡る傑作ミステリ あらすじ 愛憎渦巻く物語、そして切ない謎と少し優しい結末。 加納朋子『コッペリ…

【感想】坂木司『楽園ジューシー』(角川文庫)- 「ホテルジューシー」にまた出会えた。

坂木司『楽園ジューシー』(角川文庫)の感想になります。 坂木司『楽園ジューシー』(角川文庫) 同著『ホテルジューシー』の続編 坂木司の読みやすい文体と南国青春ミステリ あらすじ 沖縄独自の文化 ただし最終章にて突如刺してきてビターな気持ちになる …