夜繙く

主に推理小説などの感想や日常のこと

2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【感想】辻村深月『ツナグ』(新潮文庫)- 死者との一度限りの対面、その果てに死者と使者、現実と向き合い未来に向かって"繋ぐ"暖かな物語。

辻村深月『ツナグ』(新潮文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 辻村深月『ツナグ』(新潮文庫) 生きている者と死者をつなぐ、一夜限りの奇跡。 あらすじ 辻村深月『ツナグ』(新潮文庫) ツナグ(新潮文庫) 作者:辻村深月 新潮社 Amazon 生きて…

2025年10月の購入検討&気になる本

2025年10月の購入検討&気になる本の一覧になります。 2025年10月の購入検討&気になる本 浜千鳥『悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします8』(角川ビーンズ文庫) 大山誠一郎『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』(実業之日本社文庫) 知念実希人…

【感想】道尾秀介『骸の爪』(幻冬舎文庫)- 口を開けて笑う千手観音や闇の中で血を流す仏像、人が消える工房の中で起こる怪奇現象。真備シリーズ2作目。

道尾秀介『骸の爪』(幻冬舎文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 道尾秀介『骸の爪』(幻冬舎文庫) 笑う千手観音、血に濡れた仏像──霊と殺意が交錯する山間の密室。 あらすじ 道尾秀介『骸の爪』(幻冬舎文庫) 骸の爪 (幻冬舎文庫) 作者:道尾 …

【感想】遠藤かたる『推しの殺人』(宝島社文庫)- 地下アイドルのメンバーが殺人を犯してしまい、隠蔽する為に奔走するサスペンスミステリ

遠藤かたる『推しの殺人』(宝島社文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 遠藤かたる『推しの殺人』(宝島社文庫) 2024年 第22回『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ受賞作 あらすじ 遠藤かたる『推しの殺人』(宝島社文庫) 推しの…

【感想】衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ6』(MF文庫J)- 堀北と櫛田のテスト対決に、遂に龍園がDクラスで暗躍する人物を炙り出しに動く

衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ6』(MF文庫J)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ6』(MF文庫J) 特別試験・期末テスト、ペア制と別クラスに問題を出すなど一風変わった形式で波乱が起きる あらす…

【感想】みかみてれん『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) 短編集』(ダッシュエックス文庫)- 琴紗月がメインの短編を書籍で読める、それだけでオタクは嬉しいよ。

みかみてれん『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) 短編集』(ダッシュエックス文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ みかみてれん『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) 短編…

【感想】伊坂幸太郎『AX アックス』(角川文庫)- 恐妻家の殺し屋の日常とその家族を中心に描かれる殺し屋シリーズ3作目。

伊坂幸太郎『AX アックス』(角川文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 伊坂幸太郎『AX アックス』(角川文庫) 凄腕の殺し屋が恐れるのは、銃口ではなく妻のひと言。 あらすじ 伊坂幸太郎『AX アックス』(角川文庫) AX アックス (角川…

【感想】大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(角川ホラー文庫)- 悪霊が巣食う"最恐の幽霊屋敷"、誕生の理由と次々と襲いかかる死の連続と明かされる衝撃の真実。

大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(角川ホラー文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(角川ホラー文庫) 幽霊屋敷の怪異の歴史を辿り、次々と起こる不審死を解き明かすミステリ要素もあるホラー あらすじ 大島清昭『最恐の幽…

【感想】歌野晶午『春から夏、やがて冬』(文春文庫)- 万引きをした少女とスーパーの保安責任者が織りなす物悲しい二人の人間ドラマを描くミステリ。

歌野晶午『春から夏、やがて冬』(文春文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 歌野晶午『春から夏、やがて冬』(文春文庫) 互いが互いを思い合う偶然の出会いから物語が一気に動き始まる人間模様を描いたミステリ あらすじ 歌野晶午『春から夏、や…

【感想】山田桐子『引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番11』(一迅社文庫アイリス)- 様子がおかしくなったリーン、そして聖獣ヨンとの別れ、婚前の一幕を描いた11巻目。

山田桐子『引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番11』(一迅社文庫アイリス)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 山田桐子『引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番11』(一迅社文庫アイリス) ゾフレフの残滓がもたらす波乱の展開やヨンとの別れなど婚前の一幕…

【感想】川原礫『アクセル・ワールド28 -夜の女神-』(電撃文庫)- 約1年半ぶりの新刊、流石にこの構成は文句が言いたくなりますね...

川原礫『アクセル・ワールド28 -夜の女神-』(電撃文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 川原礫『アクセル・ワールド28 -夜の女神-』(電撃文庫) DD編に関連した前日譚部分の映画を繋ぎ合わせた話なのは分かったが、映画の部分は? あらすじ 川原…

【感想】永瀬さらさ『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中8』(角川ビーンズ文庫)- 両国の会談の決裂と開戦、囚われたリステアードを救出するためジルとハディスが動き出す。

永瀬さらさ『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中8』(角川ビーンズ文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 永瀬さらさ『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中8』(角川ビーンズ文庫) 時間の逆行により窮地に陥るハディスとジル、ラーヴェの選択により救われ…

【感想】衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ5』(MF文庫J)- 実力勝負の体育祭が始まり、Cクラスとの因縁も激化し堀北がピンチに。

衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ5』(MF文庫J)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ5』(MF文庫J) 勝つためには手段を選ばない龍園とDクラスの成長のため暗躍する綾小路 あらすじ 衣笠 彰梧『ようこ…

【感想】山口悟『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…15』(一迅社文庫アイリス)- 闇の使い魔のリュシーが長い眠りから目覚めて、闇魔法や過去についても徐々明らかになる15巻目。

山口悟『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…15』(一迅社文庫アイリス)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 山口悟『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…15』(一迅社文庫アイリス) 闇の魔法の始祖、…

【感想】道尾秀介『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫)- 少年ミチオは首吊り自殺をした級友を見た、ミチオが過ごす夏休みの物語。

道尾秀介『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 道尾秀介『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫) 現実か物語か、道尾秀介が少年の夏休みを描き技巧を凝らしたイヤミス あらすじ 道尾秀介『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫…

【感想】衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ4.5』(MF文庫J)- シリーズ初の短編集、葛城や伊吹との交流、そして夏と言えばプール回。

衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ4.5』(MF文庫J)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ4.5』(MF文庫J) 特別試験が終了し、普段の日常へ。クラス対抗では見せない日常の短編集。 あらすじ 衣笠 彰梧…

【感想】中村 文則『遮光』(新潮文庫)- 嘘が常態化した青年が愛する人の一部を抱えて生きる光の当たらない感情に寄り添うお話。

中村 文則『遮光』(新潮文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 死んだ恋人の指を持ち歩き、病的な主人公が生きる果てを描く物語 あらすじ 遮光 (新潮文庫) 作者:文則, 中村 新潮社 Amazon 死んだ恋人の指を持ち歩き、病的な主人公が生きる果てを描…

【感想】あるくひと『異世界ウォーキング ~エレージア王国編~』(カドカワBOOKS)- 異世界転生で授かったスキルは「どんなに歩いても疲れない」!?異世界ライフで旅をするシリーズ1作目。

あるくひと『異世界ウォーキング ~エレージア王国編~』(カドカワBOOKS)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ あるくひと『異世界ウォーキング ~エレージア王国編~』(カドカワBOOKS) 歩くだけで強くなるチートスキルで、のんびり異世界散策スター…

【感想】道尾秀介『背の眼 上・下』(幻冬舎文庫)- とある場所で霊の声が聞こえることを相談し、そこでは「背の眼」と呼ばれる事象と神隠しが起きていた。真備シリーズ一作目。

道尾秀介『背の眼 上・下』(幻冬舎文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 道尾秀介『背の眼 上・下』(幻冬舎文庫) 霊現象探求所の所長、真備が探偵役となる道尾秀介のデビュー作。 あらすじ(上巻) あらすじ(下巻) 道尾秀介『背の眼 上・下』…

【感想】伊坂 幸太郎『魔王』(講談社文庫)- 「魔王」と「呼吸」の二編からなる兄弟が集団思想や兄の死に立ち向かうお話。

伊坂 幸太郎『魔王』(講談社文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 伊坂 幸太郎『魔王』(講談社文庫) 「馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ」 あらすじ 伊坂 幸太郎『魔王』…

【感想】伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』(幻冬舎文庫)- 二つの世界のストーリーが交差する優しさと驚きの連続の物語、音楽フェスで配布された短編をまとめた連作短編集。

伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』(幻冬舎文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』(幻冬舎文庫) 「マイクロ」サイズのスパイの二人が奏でるアンサンブルのようなファンタジー小説。 あらす…

【感想】衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ4』(MF文庫J)- 特別試験の第二弾、平田や軽井沢の過去と綾小路の暗躍、頭脳戦が光る後半戦。

衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ4』(MF文庫J)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ4』(MF文庫J) 特別試験サバイバル編を終えて、船上での頭脳戦な後半戦が始まる あらすじ 衣笠 彰梧『ようこそ実…

【感想】笛吹太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』(創元推理文庫)- ミステリ好きの集いで身近に集まる謎を解いていく連作コージーミステリ短編集。

笛吹 太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』(創元推理文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 笛吹 太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』(創元推理文庫) 消えた居酒屋、誰も死んでいないのに送られてくる喪中ハガキ…

【感想】藤まる『時給三〇〇円の死神』(双葉文庫)- 「死神」のアルバイトに誘われる少年、アルバイトを通して様々な人と出会い切ない結末のヒューマンドラマ。

藤まる『時給三〇〇円の死神』(双葉文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 藤まる『時給三〇〇円の死神』(双葉文庫) 同級生から誘われる「死神」のアルバイト、死者が抱える未練や願いとは。 あらすじ 藤まる『時給三〇〇円の死神』(双葉文庫)…

【感想】道尾秀介『いけないⅡ』(文春文庫)- 帰ってきた体験型ミステリ、「写真」とオチでひっくり返される連作短編集。

道尾秀介『いけないⅡ』(文春文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 道尾秀介『いけないⅡ』(文春文庫) 行方不明になった姉、引きこもりの叔父、息子を殺してしまった夫婦など様々な 家庭模様から描かれる「いけない」物語 あらすじ 「明神の滝に…

【感想】紺野天龍『無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる(2)』(電撃文庫)- 林間学校を舞台にしたクラスメイト消失の危機、友人同士を無事に付き合わせることはできるのか。

紺野 天龍『無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる(2)』(電撃文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 紺野 天龍『無自覚チートの箱入りお嬢様、青春ラブコメで全力の忖度をされる(2)』(電撃文庫) タイムパラドクスを解決…

【感想】市川憂人『灰かぶりの夕海』(中公文庫)- 一変した日本で亡くなったはずの恋人と再会し、恩師が殺人される事件に遭遇する。最後には世界が反転するミステリ。

市川憂人『灰かぶりの夕海』(中公文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 市川憂人『灰かぶりの夕海』(中公文庫) 世界が豹変する、騙されずにはいられない愛と謎の物語。 あらすじ 市川憂人『灰かぶりの夕海』(中公文庫) 灰かぶりの夕海 (中公…

【感想】澤村伊智『怪談小説という名の小説怪談』(新潮文庫)- "小説"という媒体だからこそ輝く仕掛けの多い恐怖と驚愕に満ちたホラー短編集

澤村 伊智『怪談小説という名の小説怪談』(新潮文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 澤村 伊智『怪談小説という名の小説怪談』(新潮文庫) 読者を怖がらせる技巧が盛り込まれた実話怪談の対義である「小説怪談」 あらすじ 「高速怪談」 「笛を…

【感想】衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ3』(MF文庫J)- 夏休みを迎えて始まる特別試験、各クラスとの抗争も始まり綾小路も動き出す。

衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ3』(MF文庫J)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 衣笠 彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ3』(MF文庫J) バカンスかと思いきや無人島サバイバルの特別試験、クラス内の不和や他クラスとの抗争も あらすじ …

【感想】大山誠一郎『ワトソン力』(光文社文庫)- "ワトソン力"と呼ばれる周囲の推理力を底上げする力で様々な事件を解決して、更に巻き込まれていく連作短編ミステリ。

大山 誠一郎『ワトソン力』(光文社文庫)の感想になります。 ※ネタバレを含みます※ 大山 誠一郎『ワトソン力』(光文社文庫) 主人公の周囲の推理力を高めて関わる事件を解決、しかしその力を利用されて監禁されてしまい... あらすじ 大山 誠一郎『ワトソン…