ふか田さめたろう『やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく』(GA文庫)の紹介です。
ふか田さめたろう『やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく』(GA文庫)
タイトルに全て出ちゃってるタイプのクーデレ少女とのラブコメ
最近、積んでいた本作の最終巻を読みました。
全巻で1~6巻と手を出しやすい巻数かつ、ライトノベル的文体の読みやすさと
ラブコメとして上手くまとまっていたので、オススメしたいです!
学生で出会い、徐々にお互いの好きを確認して交際していき、そこから大学編、
夫婦編、子供が生まれて...とヒロインと付き合った後のアフターエピソードまでが
ちゃんと描かれているのが、個人的にとても好きな構成なのでその点でも
かなり良かったです。
あらすじ
白金小雪。美少女だが毒舌家で「猛毒の白雪姫」と呼ばれる彼女を
ナンパから救った笹原直哉は、彼女が強がりと嘘で武装しただけの
か弱い少女に過ぎないことを知る。
颯爽と助けてくれた直哉に一目惚れした小雪と、小雪のいじらしい態度に一目惚れした直哉。
素直になりきれない二人は、お互いの「好き」を確かめるために
少しずつ心を通わせていく。
ハッピーエンドが約束されており、すれ違い0の甘々なラブストーリーが
読みたい人は是非に...
頭空っぽにして二人のイチャラブを追えるのが心地よすぎて最高過ぎました。
主人公の察しの良さが人類を超越しているからこその安心感
タイトルにもある通り最早人外、神とまで称されている主人公の直哉の
「察しの良さ」がヒロインといくら拗れようと最終的にハッピーエンドとなるので、
不安にならずにラブコメとして読むことができました。
逆にラブコメに山あり谷ありみたいな展開を求めている人には
少し物足りない感じはしますが、個人的には余計に拗れるような展開自体は
好きではないので、その点で安心して読めたことがとても良かったです。
またヒロインの小雪がとても可愛く、毒舌クーデレって属性はやっぱりいいなと...
更に主人公の察しの良さから毒舌クーデレの「毒舌クール」部分が出たときの
心の中までも見えるからこそ、萌えとしてポイントが高かったです。
更に夫婦編を読んで、大人になっても関係性や根本のキャラの良さが変わらずに、
ずっとそのままの最高の関係を築けている描写、直哉と小雪の娘、小春と幼馴染の
お話など、その後を感じさせるエピソードなども多く描かれているため、
ハッピーエンド後の大団円もちゃんと読めるのも良いですね。
ここで描かれなかった未来でも、この二人は安定して良い関係性を続けていける
ことを確信してしまうほどにラブコメとして純度が高いので、
是非読んでいただければと思います!