顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』(富士見L文庫)シリーズの紹介です。
顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』(富士見L文庫)
互いの歩幅で歩みを寄せる和風シンデレラストーリー
あらすじ
この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か――
名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。
嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。
数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。
斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。
初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。
これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。
現在(2025年5月)1〜9巻が発売されており、最新刊の9巻を読む前にシリーズ全体の構成も含めてご紹介できればとまとめております。
私は発売当時から本シリーズを読んでおり、少女小説自体に触れたのが本作がほぼ初めてだったので、1巻を読んだ時に感じた心が乙女になったかのような最大瞬間風速のトキメキを今でも忘れられません。
ヒロインである美世は薄幸で育った家で虐げられていた過去から自己肯定感も低く婚約者候補にも冷酷無慈悲という悪評の男、清霞に嫁へ出されてしまうところから始まり、二人が出会ってからも女性不振気味なこともあり清霞からの視点や印象は最悪でしたが少しずつ美世の行動や気遣いに歩み寄ることを覚えて互いに大切な存在となっていくための過程が、個人的にはとても良かったですね!
また本作は所謂「異能」なども登場し、清霞はその中でもトップクラスの異能者です。
そこに美世の過去や血筋なども絡んでいき、二人の関係性以外にももう一つの物語が加速度的に進んでいくため、先が気になる物語展開が多いのも特徴ですね。
2巻以降も着実に二人の歩みで歩幅を合わせながら関係値が蓄積して関係のステップアップをしていっているため、甘酸っぱさを常に感じられるシリーズとなっており、少女小説入門としてもオススメしやすいシリーズだと思います!
最後に
意外と個人的に思い入れのあるシリーズだし、未だに追い続けている作品です。
アニメや映画、漫画にもなっており、映像化作品からも入れる入り口の多いシリーズなので気になった方は是非、原作である小説も読んでみてはいかがでしょうか!
