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【感想】芦花公園『楽園〈パライソ〉のどん底』(幻冬舎文庫)

芦花公園『楽園〈パライソ〉のどん底』(幻冬舎文庫)の感想になります。

※ネタバレを含みます※

芦花公園『楽園〈パライソ〉のどん底』(幻冬舎文庫

「るか」に魅入られてしまった人間の末路と謎に包まれた集落

あらすじ

美しすぎる彼が来て、俺はおかしくなった――。

閉鎖的な田舎で辟易としていた相馬律は、転校生・高遠瑠樺に一瞬で魅了され、

彼との異様な快楽に溺れる。

それを知った神社の〝忌子(イミコ)〞は律に警告するが、もはや手遅れ!

この集落に何が起きているのか?

狂おしいほどの官能と切なさと恐怖が渾然一体、エモすぎるBL×ホラー。

『楽園〈パライソ〉のどん底』芦花公園 | 幻冬舎 から引用

かなりがっつりBL要素のあるホラー、最早ホラー要素がおまけに感じるくらい。

あらすじにもある通り絶世の耽美的な美少年に主人公が魅入られていき、それはもう青年誌ばりの湿度の高い描写が多く、快楽に溺れていきます。

 

閉鎖的な田舎特有の最早その地から逃れられないホラー要素でよくある「呼びかけに答えるまでは入れない怪異」「村ぐるみで隠された伝承」などなど所謂オーソドックスなものと、モチーフとしてよく語られがちな「人魚」関連のものを本作の舞台設定や物語に上手く落とし込んでおり、その点はかなり読みやすくまたホラー的な物語に引き込みやすい文体となっているのもポイント高いです!

 

あまりネタバレになるので記載できませんが、本作とはまた別の軸で進んでいたもう一つの「るか」を巡る物語と現代が交差した時のあの急速に物語が動き出す展開と、少しの切なさを残した後悔と愛が溢れ出す部分はかなり好みのものでした。

人智や伝承を超越したボーイズラブな物語

終わり方も人外や伝奇関連ではよくありそうな終わり方でホラー的な見方で言えば、綺麗に終わっており、最後まで安定して底なし沼に足を取られているような息苦しさや閉塞感を覚えつつも余韻に浸らせてくれる表現が多く、その点はかなり良かったと思います!

 

・BL

・ホラー

・直接的なエログロの描写

・人外、伝奇、田舎の伝承

が苦手ではない、むしろ好物な人にはかなりオススメできる作品となっているので、是非読んでみてください〜。