顎木あくみ『わたしの幸せな結婚 九』(富士見L文庫)の感想になります。
※ネタバレを少し含みます※
顎木あくみ『わたしの幸せな結婚 九』(富士見L文庫)
旧都への新婚旅行と本家・宮小路家との確執
あらすじ
旧都にある久堂家の本家・宮小路家に挨拶へ行くことになった美世と清霞。
由緒ある神社の宮司である当主の弧門は清霞の幼なじみでもあり、二人を歓迎する。
新婚旅行を兼ねて楽しいだけの旅にしたかった清霞の思いとは裏腹に、初日から美世は金髪碧眼の端麗な男性に声をかけられる。
ユージンと名乗る彼は執拗に美世を誘い再会をほのめかす。
さらに薄刃の力に目を付けた宮小路家の男達に美世は狙われて……。
ここからは、稀なるおしどり夫婦の物語。
いざ、歴史と曰くと怪異に満ちた旧都へ――。
本館からは新章のような形でまた新たな物語が進むのと結婚後の美世と清霞がどう夫婦としてのスタートを感じさせる物語となっておりました!
本巻だけだと、どうしても面白かったとは評価できないのですが、続きがあると考えると次巻以降に期待のできそうな描写が多くあり、楽しみな部分は増えたかなという印象です。
導入部分として新婚旅行も兼ねて旧都に向かうのですが、行くまでの道中や着いてからの食事やデートなどもあり、夫婦になった二人の甘さみたいなものを感じることができて良かったのですが、個人的にはもっと前面に押し出して増やしても良かったかなと思いました。
新婚旅行と銘打つのであれば、お話の構成上仕方ないのかもしれませんが、もう少し特有の甘さがあっても...といった感じですね。
後は血筋として本家筋なども出てきて、本家・分家問題があるなら出てくるよね確執と思いながら読んでいると案の定出てきましたね。
また『異端』の問題など宮小路家は意外と闇が深そうな部分が判明しましたが、上手く異能心教と絡めてきたりと、今後も残党問題と関わって出てきそうでしたね。
「シャーマン」や「魔女」、「女神」など新たな展開が多く待ち受けていそう
五道の留学先として先んじて少し出ていた英国方面の話題が表面化してきましたね。
新たな登場人物であるユージーンやディアナなども出てきて、これから第二部といった形で物語が新たに動き出しそうです。
後は上記に関連した異能関連で夢の中で、またイベントがあったものの結婚したからか美世の強さみたいなものが上がっており、一層二人の絆を感じさせる描写も多く、シリーズ当初の初々しさや甘酸っぱさみたいなものは、また形を変えて描写されていたのも一長一短ではありますが、良かったかなと思います。
どちらにせよ次巻が楽しみな内容になっており、また読んでいきたいと思います。
気になった方は以下の感想も併せて、本シリーズを読んでみてください!
