夜繙く

主に推理小説などの感想や日常のこと

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(ファンタジア文庫)- ロクでなしの魔術講師が学院の生徒や過去の仲間たちと様々な事件を乗り越えていく魔術学園バトルファンタジー。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(ファンタジア文庫)の紹介です。

羊太郎『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(ファンタジア文庫

怠け者に見えるが実は優秀な講師グレンが生徒に触発されて再起するまでのお話

あらすじ

ルヴァフォース聖暦1853年、仕事を辞めて1年間無職を続け、

家主であるセリカのすねをかじり続けていた青年・グレンだったが、

ついに痺れを切らされて、強制的にアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師として

働くこととなる。初めは仕事を早く辞めたいと願い、

やる気のない授業を繰り返すが、生徒であるシスティーナとルミアとの関わりを

通し、学生たちがそれまで学んだことのないような素晴らしい授業を

行うようになる。それまで評判は最悪だったが、一躍して人気の講師となった。

そんな中、政府と敵対する魔術結社「天の智慧研究会」が学院を襲い、

グレンは戦いに巻き込まれていく。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 - Wikipedia から引用

今やご長寿シリーズとなり、2023年に本編が完結した後も短編集や更に

アフターストーリーなども2025年に発売されるほど人気のシリーズです。

私はこのシリーズが結構好きで、毎度主人公であるグレンが最終的に熱い説教を

かましながら次々と強敵を打ち破っていくライバルからも特異点と呼ばれるほどの

ご都合主義さながらのお決まりのパターンではあるものの、

分かりやすくライトノベルしていて、本編もしっかり完結まで読んで、

短編集も全て読みました!

まだアフターストーリーであるIfのお話の「ロクでなし魔術講師と福音後記」を

これから読もうと思ったので、復習がてらご紹介の記事を書いております。

 

お話の筋としてはあらすじに記載ある通り、普段はうだつの上がらない、寧ろクズと

呼ばれるほどにダメダメな講師が生徒のピンチや仲間のピンチには颯爽と駆けつけて

実は優しい仲間思いの熱いやつという側面が出てくるのが、分かっていても主人公

していて良いんですよね。

(過去のとある様々な事件を悔いて、闇を背負っている部分もポイント高いです)

 

また出てくるヒロインたちも三嶋くろねさんのキャラデザに似合っている性格の

ヒロインたちばかりだし、過去のグレンの職場である特務分室の仲間やライバルたちも

嫌なキャラみたいなのがいないのも個人的には物語として読みやすかったのかなと

思います!

短編集や日常回も揃っており、しっかりとキャラごとの良さも享受できます

更に短編集も合計12冊出ており、ライトノベル的にオススメしやすいし

好きになったキャラクターたちのエピソードも何かしらの形でしっかりと供給されて

いる部分が良いと思うのですよね。

しっかりと過去のエピソードやヒロインとの物語の根幹に関わるお話の部分は

厚みを持たせて描かれているので、その点のメリハリもしっかりとあり、

日常回と熱いバトルパートの緩急がしっかりとつけられており、面白いです!

 

流石にもう新刊は出ないとは思っているのですが、ご長寿シリーズかつ

万人受けしやすいようなライトノベルとなっていると思うので、もし気になった方が

いれば是非読んでみてください〜!