羊太郎『ロクでなし魔術講師と福音後記』(ファンタジア文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
羊太郎『ロクでなし魔術講師と福音後記』(ファンタジア文庫)
ハッピーエンドのその先にあるのは、どこかにあるかもしれない幸せな後日譚
あらすじ
《無垢なる闇》、そして禁忌教典をめぐる戦いを乗り越えて
皆の下に帰ってきたグレン=レーダス。
彼がその後どんな未来を歩むことになったのか――
ナムルスと共に無限の世界を渡り歩く未来、
帝国軍の大元帥となったイヴに寄り添う未来、
リィエルと一緒に“人”として生きていく未来、
ルミアと婚約を交わした未来、
魔導考古学者となる夢を叶えたシスティーナと道を共にする未来、
セリカについに想いを告げる未来……そして――
そんな様々な可能性に分岐する“IF”の未来が今、語られる。
これは、どこかにあるかもしれない後日譚。
「ロクでなし魔術講師と福音後記」羊太郎 [ファンタジア文庫] - KADOKAWA
から引用
思い出補正というのもあるかもしれませんが、私の中の井之頭五郎が言っております。
「ほー いいじゃないか、こういうのでいいんだよ、こういうので」
主要ヒロインとの各アフターエピソードがIFの世界線形式で短編として
描かれております。それぞれのアフターエピソードについては、雑誌などに掲載されて
おりましたが、一番最後のエピソードは書下ろしで描かれており、
ノベルゲームでいうとファンディスク的なコンテンツとなっておりました。
ルートが描かれているのは、ナムルス、イヴ、リィエル、ルミア、システィ、
セリカとメインヒロインどころのキャラクターたちのアフターストーリーが
描かれておりました。一番内容として意外だったのは、リィエルのエピソードで
付き合うとか吹っ飛ばして子供もおり、幸せな家庭の様子が描かれているので、
意外性という意味で楽しめました。
イヴなんかは、完全に恋人の前だとポンコツになる典型例みたいな形で
個人的にはエピソードを踏まえて更にキャラとして大好きになりましたね。
そして最後のグランドルート的な形で描かれている、やっと本エピソードで
終着点としてハッピーエンドが描かれていた大本命のセラルートが一番運命力高く、
最上の形で報われる物語になっていたので、とても良かったです...
文量としては短かったのですが普通に感動モノでした。
流石にこれで終わるよな?となっておりますが、別の機会で本シリーズの
キャラクター達の新しい物語などを摂取できる機会があれば、
是非読んでみたいですね。本シリーズを完結まで読んで大好きな方には是非
オススメできる内容となっておりました!
気になった方がいれば是非読んでみてください~
またシリーズに関するざっくりとした紹介もあげておりますので、
気になった方は是非見てみてください~。