藤木稟『バチカン奇跡調査官 サタンの裁き』(角川ホラー文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
藤木稟『バチカン奇跡調査官 サタンの裁き』(角川ホラー文庫)
呪術的な儀式で女が殺された現場に遭遇し、不穏な中でロベルトに死の予言が。
あらすじ
美貌の科学者・平賀と、古文書と暗号解読のエキスパート・ロベルトは、
バチカンの『奇跡調査官』。2人が今回挑むのは、1年半前に死んだ預言者の、
腐敗しない死体の謎。早速アフリカのソフマ共和国に赴いた2人は、
現地の呪術的な儀式で女が殺された現場に遭遇する。
不穏な空気の中、さらに亡き預言者が、
ロベルトの来訪とその死を預言していたことも分かり!?
「私が貴方を死なせなどしません」 天才神父コンビの事件簿、第2弾!
バチカン奇跡調査官 サタンの裁き / 藤木稟【著者】 <電子版> - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア から引用
バチカン奇跡調査官シリーズの2作目。本作は平賀よりもロベルトがメインのお話。
ロベルト自身も死の予言を告げられて、更にロベルト自身も何かに魅入られたが如く
古文書を次々と読み進め、様子がおかしいことに...
そんな中で「預言」と「腐敗しない死体」に関連したトリックは、かなり大掛かりな
もので遺体となっているヨハネの遺体も絡んだ解決編自体もかなり大味なものでした。
バチカン奇跡調査官シリーズ自体は、科学的見地と謳ってはいるものの、それに
基づいた大掛かりなトンデモトリックを楽しめるシリーズなので読んでいて
楽しかったです!
更に奇跡に関連した部分でも暗躍していた司祭たちの動きや今後のシリーズ続編に
続く展開を匂わせる形で終わっていたので更に続きも気になりましたね!
ロベルトの過去と平賀との関係性、そしてジュリア司祭の本性
前作では平賀がメインで推理を行いロベルトがサポートに徹しており、いわゆる
ホームズとワトソンものかと思っていたのですが、今作ではロベルトがメインと
なっており、それぞれが専門家故にしっかりと互いにメインを張れる内容となって
いたのも、シリーズものとしての嬉しさがあり満足できました。
ロベルトが本作の事件を通して真実に気がついてしまった時も平賀が
「寧ろ好きになった」と関係性を更に揺るぎないものとしていたのも
バディものとしてかなり良かったですねぇ...
そして聖人然としていたジュリア司祭の本性も終盤に暴かれて、今後は敵として
立ち塞がってくるほどに仄暗い闇の部分が出ており、因縁を感じさせるような
展開で、更にはFBIのビルなど今後も本筋のお話に絡んできそうなキャラクターの
登場にワクワクが止まりませんでした。
前作「黒の学院」ではどちらかと言うと平賀がメインになるようなお話で
今作はロベルトメインで過去のお話や今後の伏線を匂わせるような展開で
今後の展開に期待ができそうな終わり方でしたね、気になった方は是非
前作から読んでみてください〜
前作の感想も書いておりますので、気になった方は是非見てみてください〜!
