歌野晶午『密室殺人ゲーム2.0』(講談社文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
歌野晶午『密室殺人ゲーム2.0』(講談社文庫)
帰ってきた殺人ゲーム、前作と同じ流れかと思いきや様子が変わり...?
あらすじ
あの殺人ゲームが帰ってきた!
ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。
その凝りに凝った殺人トリックは全て、五人のゲーマーによって実際に行われたものだった。トリック重視の殺人、被害者なんて誰でもいい。
名探偵でありながら殺人鬼でもある五人を襲う、驚愕の結末とは。
<本格ミステリ大賞受賞作>
本作も大変面白く、ミステリとしてもシリーズ2作目としても、とても楽しむことができました。構成としては前作と変わらず、ネット上で自分たちが実際に起こした殺人事件を推理合戦していく流れとなっており、登場人物も同じで前作の終わり方から前日譚か...?など様々な憶測が考えられたが、それを良い意味で裏切る形となっておりまた一作目の別種の楽しみ方とシリーズものとしての楽しさを同居させていたのがかなり面白かったです!
少し変わった部分で言えば、各章ごとに問いが用意されておりパスラー的な部分も楽しめる構成になっていたことで読み応えも増してましたね。
終盤につれてその回答が解き明かされていくうちに、「密室殺人ゲーム」シリーズとしての真相が更に判明していく形式なのも良かったです!
様々な殺人事件と異色のトリック群と鮮やかな解決
「切り裂きジャック三十分の孤独」や「密室よ、さらば」などは特に前作を知っているからこそ思考の埒外から攻められて、トリックなどにはあっと驚かされ、巧みなミスディレクションと伏線と解決編の盛り上がり方も特に良かったですね。
そしてしっかり前作からの続き且つしっかりと一作目の登場人物は然るべき結末となっていたのですね。本作は模倣犯だからこそ発生した叙述的なトリックや二作目の登場人物だからこそ出来た殺人などもあったりと、その点では似て非なる形式だったのも良かった部分だし、また一つの山場だったのも面白かったです。
シリーズものであるため、当たり前かもしれませんが特に一作目の『密室殺人ゲーム王手飛車取り』が面白かったと思う方には、同じかそれ以上の衝撃なども感じられる部分がありオススメしやすいですね!
気になった方は是非読んでみてください〜!一作目の感想も書いておりますので気になった方は、合わせて是非読んでみてください〜
