道草家守『青薔薇アンティークの小公女5』(富士見L文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
道草家守『青薔薇アンティークの小公女5』(富士見L文庫)
孤独な小公女が辿る血の因縁と、銀の貴公子の愛──幻想と試練が交錯する完結の章。
あらすじ
「やっと見つけた。私の花嫁」
そう言って攫われた先で、ローザは不思議な歓待を受けていた。
ローザをここへ連れてきた美貌の青年の名はライアン。「妖精公爵」と名高いポーレット家の次期当主であった。彼はローザの実の従兄弟にあたり、ローザが正統な公爵家の血を引く小公女であることを明かす。
駆けつけたアルヴィンのおかげで一時は青薔薇骨董店に戻るが、今後の身の振り方に不安を覚えるローザ。アルヴィンと共にいる方法を探すため、そして改めて両親について知るため、アルヴィンとともに妖精公爵家へ接触を図るうちに、ローザの出自を取り巻く妖精公爵家の因習が明らかになっていき……。
孤独な少女と銀の貴公子の優しいフェアリーテイル、堂々の完結巻!
いやぁ〜〜〜〜〜、良かった。無事完結を読むことができたのも、しっかりと物語がハッピーエンドに着地してアルヴィンとローザの物語として結ばれていたのが面白かったです、感謝です。追っていたシリーズものが無事に完結すると最近感謝の気持ちが湧いてきます。
今まで語られてこなかったローザの父と母の過去が明かされて、妖精公爵家の因習が密接に関わっており、その因習を踏襲するためポーレット家次期当主のライアンがプロポーズを行った展開から幕開けするものの、ローザの強い意志やアルヴィンが恋心を改めて自覚するシーンなども良かったですね。
二人の今までの関係値があるからこそ、この不安な妖精関連の問題も乗り越えて行けるというポジティブな気持ちで読むことができた。
他にもライアンが諦観していた気持ちを取り払い、本来のライアンの気持ちを呼び起こしたりと、いつもと少し違って駆け足気味にはなっていましたが、妖精にまつわる問題を解決していくいつもの流れになっていて安心でした。
ローザが妖精界で連れていかれたものの、父との再会や、本当の意味で二人の気持ちが重なりあった展開もベタではありますが、オーソドックスだからこその良さがあって良かったですね。終盤のエピローグもアルヴィンとローザの青薔薇骨董店での今までの日常から幸せが続くような終わり方だったのも、とても満足です。
シリーズが完結してしまい寂しくはありますが、無事ローザとアルヴィンの物語がハッピーエンドとなり、最後まで楽しく読ませていただくことができました。
「龍に恋う」も続きが楽しみですが、それ以外のシリーズが出版されたら読んでみたいなと思います!気になった方は本作を読むためにシリーズを最初から是非読んでみてください〜。
