紺野 天龍『ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人』(電撃文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
紺野 天龍『ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人』(電撃文庫)
「迷宮館」を舞台にした手記から始まるVRMMO内での殺人事件
あらすじ
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する。
VR世界にプレイヤーを閉じ込め、数多の被害者を生んだ『SAO事件』。
そこには、迷宮入りとなった「連続殺人事件」が存在していた――。
《アルヴヘイム・オンライン》の世界で探偵事務所を開いていた少女スピカと
助手の俺は、とある手記を偶然入手する。
それはSAOの難解なダンジョンに閉じ込められた後に起きたという、
おぞましき凶行の記録。未解決の殺人事件の真相を調査しようと
意気込むミステリマニアのスピカとともに、
事件現場になったという新生アインクラッド二十層《ひだまりの森》の
片隅にたたずむ《迷宮館》を訪れ、推理を始めるが……。
謎が紐解かれたとき、あなたの認識は覆される。SAO×本格ミステリ!
ソードアート・オンライン オルタナティブ ミステリ・ラビリンス 迷宮館の殺人 | ソードアート・オンライン | 書籍情報 | 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト から引用
いやぁ、面白かったですね。SAOと言う舞台設定、果てには仮想現実までも上手く
引き合いに出してきて、ミステリとして見事に幾重にもオチをつけてくれていた
部分が非常に良かったと思います!
VRMMO内で発見された過去にSAO内で起きたであろう殺人事件の手記を見つける
ところから、実際に手記を通して事件解決に乗り出していき、徐々に現実とリンクして
いく点はかなり読み応えがあって面白かった部分で、そこに至るまでの伏線と叙述
トリックを活かしたミステリとしてもかなり面白かったです、流石は紺野天龍と
言いたいですね。
過去に起きた迷宮館での事件、そして現実に存在し得ないその事件を記載した手記から
現実と過去が混在していき、境界線が曖昧になったからこそ導き出された結論と
学園要素や青春っぽさも随所に出していき、ライトノベルらしさも出してくる腕前には
脱帽です。
SAO内のメインキャラクターたちは風の噂程度にしか本作内には出てこず、
メインストーリーを期待して読むと期待はずれになるかもしれませんが、
ミステリとしての仕上がりが流石すぎるので、舞台設定を一からインプットしなくて
良いミステリとして、SAOが好きな人にも是非読んでみてほしい一作だと思いました!
気になった方は是非読んでみてください〜。
