※ネタバレを含みます※
有川 浩『阪急電車』(幻冬舎文庫)
電車から見る風景を眺めたくなるような、人と人とが電車の中で影響し合う名作
あらすじ
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった……。片道わずか15分の
ローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ
交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車――
人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり
胸キュンの傑作長篇小説。観客動員90万人突破の大ヒット映画の原作がついに登場。
映像化もされた名作、電車という交通機関の中で描かれる時に温かく、時に寂しい
人と人が繋ぎ合う連作短編集で、短いながらもしっかりと登場人物たちの感情が
描写されており、今なお色褪せない名作ですね!
私が本作を読み始めたきっかけは高校の頃のクラスの担任をしていた先生が修学旅行で
関西に行くと決まった時に、一番好きな小説だと紹介しており、クラスに数冊置いて
くれて、そこで読みましたね。本作はフィクションながらも、もしかしたらこの物語の
ような日常があるのではないかと、自分自身の日常に非日常の予感を感じさせるものと
なっていた印象があります。
いわゆる運命の出会いであったり、逆に出会いと分かれ、様々な人たちがいてそれぞれ
の人生模様があることを思わせてくれて、自分が交通機関を乗っている時にも
この作品のことを思い出して日常の中にそれぞれのドラマがあるのかなぁ、とも
想像してしまったりしますね。
作品の各短編の中で語られる、それぞれの物語はどれも粒揃いで面白く大人特有の
話から青春を感じさせる学生のお話など、いろいろな角度で楽しむことができる良い
作品だと思います!
読書初心者の方でも読みやすく、物語としても万人にもオススメしやすい内容となって
いると思いますので、気になった方は是非読んでみてください〜。
