夜繙く

主に推理小説などの感想や日常のこと

【感想】島田荘司『ひらけ!勝鬨橋』(光文社文庫)

島田荘司『ひらけ!勝鬨橋』(光文社文庫)の感想になります。

※ネタバレを含みます※

島田荘司『ひらけ!勝鬨橋』(光文社文庫

老人たちが地上げ屋に狙われた老人ホームを取り戻すべく奮起する物語

あらすじ

館長が悪質な詐欺にひっかかり、ヤクザに引き渡しを要求されたO老人ホーム。

威圧的なヤクザと脳天気な老人たちの熾烈な攻防が始まった。ついに「立ち退き」をかけてゲートボールの試合で決着をつけることになった。翔子を中心に結束を固めた老人たちの青い稲妻チーム、汚い手口でプレーするヤクザチーム。そんな時、老人ホームで殺人事件が発生!!笑いと涙のユーモア長編ミステリーの大傑作。

ひらけ!勝鬨橋 / 島田 荘司【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア から引用

たまに島田荘司から出てくるシリーズ外作品の一つ。完全にユーモア寄りの作品で殺人事件は起こるものの、トリックとか何もなくただ物語を前に進めるだけのために誰かが殺されたという経緯と勝鬨橋を開くことの手向的な意味合いで殺されたように感じるくらいには、それだけのために殺されたような印象を受ける殺人事件。

まぁ〜、ぶっちゃけると面白くなかったですね。

 

家族にも見捨てられ最下層の人間がO老人ホームの最下層でもある「竹の子寮」のゲートボールチーム「青い稲妻」の老人たちが、O老人ホームを乗っ取ろうとするヤクザたちと殺害された他の仲間たちの仇を取るためにゲートボール対決をしたりカーチェイスするだけの話、本当にただそれだけの話を老人の会話とゲートボールと4輪車、2輪車の蘊蓄で過ぎて行くだけで終わりました。ただ読んでいるだけで最後まで面白さを感じることがあまりできませんでした、残念。

ユーモラスな掛け合いでコミカルではあったものの、そこに面白さを感じられず、後主要キャラが老人で、老人ホーム内での活力みたいなものは現実離れしすぎているし最底辺と称されているのに、どこまでもポジティブで結束力とか言われても、そんなに感情移入していて爽快感を感じられなかったのもマイナスかなと思いました。

 

正直島田荘司の作品の読破コンプリートを目指しているくらいの人でなければオススメできないかなぁ...気になった方は是非読んでみてください〜。