デボラ・インストール『ロボット・イン・ザ・ハウス』(小学館文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
デボラ・インストール『ロボット・イン・ザ・ハウス』(小学館文庫)
兄になったぽんこつロボ、もう一体の訪問者の存在が家に波紋を呼ぶ
あらすじ
ベンと元妻エイミーに女の子ボニーが生まれてから9か月。「妹」ができ「良き兄になろう」と奮闘するタング。だけどうまくいかずに癇癪を起こしたり、焼き餅を焼いたり、ベンとケンカしてプチ家出したり……。
前作からちょっぴり成長した「お兄ちゃんタング」の可愛さといじらしさが満載。一方、ベンと元妻エイミーの微妙な関係は…?そして一家を脅かす新キャラロボットも登場!面倒くさくも愛おしい、人間とロボットの「家族」の物語。
本作でもロボットの登場するSFなお話なのですが、家族の絆を感じさせるどこか暖かさを感じる物語になっており、安定して面白かったです!
ベンとエイミーの娘であるボニーが生まれて、兄となったタング。しかし精神年齢が幼児のタングはベンがボニーばかりに構うから嫉妬していて、面倒臭いけど可愛い一面が出ていましたね。ただ、お兄ちゃんとしてボニーの子守りをしようと懸命に頑張る姿など兄として成長をする側面もあり、前作がベンとタングの絆の物語だとすると、本作は家族の絆の物語として楽しむことができましたね。
更にタングの生みの親であるボリンジャーからの刺客、ジャスミンがきてボリンジャー関連でも一波乱あり、タングと違い冷静沈着なロボットらしいロボットですが、タングやベンなど家族として接していくうちに暖かな人間らしい感情も芽生えつつ表情豊かになっていく過程が良かったですね。他にもエイミーとの復縁など、ロボットと人間、人間と人間、ロボットとロボットそれぞれが家族として繋がる良い作品だったかなと思います!
3作目も出ており、次はいよいよ学校に通う年齢まで成長し、タングもどう成長していくのか気になりますね。近いうちに読んでいきたいと思います。気になった方は本作も是非読んでみてください〜。また前作の感想も書いておりますので合わせて見ていただけると幸いです!
