衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12.5』(MF文庫J)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12.5』(MF文庫J)
龍園VS坂柳の結末後、軽井沢との別れ、一之瀬との確執、綾小路が下す決断とは。
あらすじ
大きな衝撃と共に『学年末特別試験』は終了。だが――
「私も含めて、何よりも気になっていることを解消したいと思う」
「綾小路が、わざと退学者を出してるってことか?」
「俺はあの勝負に納得なんてしてねえ」
「私の責任です。私はこれから、このクラスでリーダーを続けていく自信が――」
「私は絶対にAクラスにしてみせる。どんな方法を使ってもね」
「私たちが残された時間で逆転できる可能性は――」
各クラスは新たな火種を抱えたまま2年生最後の春休みを迎えることになり――!
「久しぶりだな清隆。元気そうで何よりだ、学校生活は順調か?」
「春休みが終わるまでには必ず。それじゃあ、今日はこれで失礼します」
「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12.5」衣笠彰梧 [MF文庫J] - KADOKAWA
から引用
.5のナンバリングでいつもの本編とは違い日常寄りなのかと思ってはいましたが、全然そんなことなくて寧ろ2年生編の終わりにふさわしいかつ3年生編の助走として完璧な巻となっておりました。普段ライトノベルとミステリを交互に読む私ですが12巻の終わりが衝撃的すぎて、その勢いで連続して12.5巻も読んでしまうくらい勢いのある作品だったと思います、大変面白かったです!
三者面談で高円寺との戦いを予期させるような伏線に今まで出てこなかった綾小路の父親を通した政界への伏線も張られておりましたね、ここは完全に個人的には予想外で3年生編を通じて以降にも関連する展開が出てきたりするのでしょうか...
そして龍園と坂柳の試験後の邂逅、全力を出して挑み試合に勝って勝負に負けたことで悩んでいる龍園、坂柳のアドバイスもあったのが良かったですね。互いに互いを認め合っているくらいの関係性になっていたのがとても良い。
軽井沢との別れのシーンは散々伏線を張られていたとしても、いざ実際に描かれると心が痛かったです、もう独白の部分が一瞬期待を寄せちゃったけど軽井沢の妄想だと気がついた時にも高低差を感じてキツかったなぁ...一之瀬の覚醒もありましたが、すごい方向に目覚めてしまいましたね...
1%を期待していた綾小路もここまでを予想できていたとしたら怖すぎるのですが、二人だけの契約(完全に濁しているけどこれって...)もあり、もう闇ヒロインとして強すぎますね...坂柳とはここでお別れになってしまいますが、2年生編でかなりヒロイン力強めだったし、卒業後にも出会うことを匂わせており悲しいだけのお別れになっていなかったのが良い。強すぎたが故に自ら舞台を降りるのが凄すぎる...
最後の綾小路と堀北の挿絵も使った別れを何も告げることなく去る展開は見事にやられましたね。ああいう手法で盛り上げにくるのずるいですよね、あんなの絶対好きに決まってるじゃないですか。いざクラス移籍をあんなに匂わせていたとしてもやり方一つであんなに魅せられるとは思ってなく強すぎましたね。見事でした。
次はいよいよ3年生編、ついには同学年クラス同士の闘いに綾小路が大手を振って参戦。今後の動きが楽しみすぎますね、3年生編はまだ始まったばかりでようやくリアルタイムな刊行ペースに追いつきそうです。前巻の感想も書いてますので、合わせて読んでみていただけると嬉しいです!また気になった方は是非本作も読んでみてください〜。
