横関大『チェインギャングは忘れない』(講談社文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
横関大『チェインギャングは忘れない』(講談社文庫)
救う者、追う者、忘れる者……すべてが繋がるとき、絆が真相を暴く。
あらすじ
五人の受刑者が脱走した日、彼女は、記憶喪失の青年と出逢った。毎年クリスマスに女性を襲う連続殺人鬼「サンタクロース」。犯人を逮捕できないまま、次の犯行日を三日後に控えたある日、一台の護送車が襲われた。脱走したのは別の事件で逮捕されていた五名の受刑者。その直後シングルマザーのトラック運転手・早苗は一人の青年と出逢う。記憶喪失だという彼の正体は。
相変わらず横関大さんらしい読みやすい文体、そして二つの事件が交差してスピード感とスリルのある展開、交互に展開されることで予想もつかせない展開とどんでん返しが待ち受ける終盤の展開に読む手が止まらなかったです!
サンタクロースを名乗る連続殺人鬼、護送車が襲われて脱走を図る受刑者、それを追う刑事たち、記憶喪失の男性、それぞれの登場人物が活躍し、スリリングな展開が多く楽しく読むことができましたね、横関大さんの他作品を読んでいるとクスッとできる部分などもあり、こういうおまけ要素みたいなのも嬉しかったです。
タイトルにも含まれている「チェインギャング」そして「修二」の男としての格好良さなど絆を意識した、無関係に思えた描写が繋がっていき、爽快感と切なさの残る意外な結末がとても面白かったし、読後感も良かったと思います。
横関大さんの作品の中でも、語られる事件の展開と衝撃の結末でスピード感と驚きが同時に味わえて、登場人物たちの格好良さも味わえる良い作品だと思います!個人的には作者の作品の中でも上位で好きです。気になった方は本作も是非読んでみてください〜。
