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【感想】藤木稟『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』(角川ホラー文庫)

藤木稟『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』(角川ホラー文庫)の感想になります。

※ネタバレを含みます※

藤木稟『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』(角川ホラー文庫)

自身と他者の死者の復活、初の奇跡認定など奇跡が明かされる衝撃のシリーズ4作目。

あらすじ

奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、バルカン半島のルノア共和国から調査依頼が舞いこむ。聖人の生まれ変わりと噂される若き司祭・アントニウスが、多くの重病人を奇跡の力で治癒したうえ、みずからも死亡した3日後、蘇ったというのだ!

いくら調べても疑いの余地が見当たらない、完璧な奇跡。そんな中、悪魔崇拝グループに拉致された平賀が、毒物により心停止状態に陥った―!?天才神父コンビの事件簿、驚愕の第4弾。

バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ / 藤木 稟【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア から引用

本作も奇跡を解剖していく中で、荒唐無稽なほどのトリックやロベルトと平賀のバディものとしての面白さはしっかりとあり、バチカン奇跡調査官らしいシリーズの面白さを感じることができました!

いきなり序盤から死者の復活という奇跡を目の当たりにし、何とかことなきを得た平賀。どこか浮世離れしたアントニウス司祭とその周辺の事象が印象的なほど思わず奇跡と認定されるにふさわしいと思わせられますね。まぁ、その浮世離れした描写、そして途中で怪しくなるロベルトと平賀の二人の行動などにもしっかりと理由があり、一見すると唐突な展開にも見えますがどちらかというとミステリ的に言うなれば叙述トリック的な展開にもなるのかなと。

 

過去や古代のオーパーツ的な技術のことなどにも触れて、最終的に明かされたトリックが全員の催眠術による洗脳なのはあまりにも大掛かりすぎて突拍子もないが面白いのでヨシ!となった。シリーズ内初の奇跡認定と同時に完敗、そして全てが判明した後のアントニウス司祭のことを思うと、ただ利用されているという事実が物悲しいですね...

シリーズ4作目となり、またもやロベルトと平賀にとって強敵となりそうな人物の登場により、今後の展開も楽しみですね!気になった方は是非本作と合わせて前作も読んでみてください〜。前作の感想も書いておりますので、気になった方は是非見てみてください〜!

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