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【感想】歌野晶午『白い家の殺人』(講談社文庫)

歌野晶午『白い家の殺人』(講談社文庫)の感想になります。

※ネタバレを含みます※

歌野晶午『白い家の殺人』(講談社文庫)

猪狩家を襲う連続殺人事件、不可能犯罪を解き明かし暗い過去も明らかになる。

あらすじ

雪に閉ざされた山荘で女子高生が惨殺された!青年探偵・信濃譲二シリーズ

冬の八ヶ岳山麓の別荘で、猪狩家の令嬢・静香が逆さ吊り死体で発見された。凄惨な密室殺人は別荘を恐怖の渦に巻き込み、そして第2の被害者が出てしまう……。1冊の日記帳によって明らかになる猪狩家の悲しく暗い過去。事件解決に挑む青年探偵・信濃譲二は完全犯罪を暴けるのか!?

傑作長編推理第2弾。

『新装版 白い家の殺人』(歌野 晶午)|講談社 から引用

信濃譲二シリーズ2作目、前作よりも読みやすく方向性がまとまった文章かつ、人間関係にフォーカスした事件の背景など、偶然が絡むトリックといえど内容自他は本格ミステリらしさなどもあり楽しんで読むことができました。中々アウトロー寄りなキャラクターな信濃譲二の登場の仕方など、茶目っ気も感じられて良かったですね。

 

本作のホワイダニット自体もかなり火曜サスペンスのような人間関係のドロドロとした血縁を題材に扱ったもので、少し古臭さを感じる本格ミステリらしい内容で、構成も不穏なプロローグを用意していたり密室や不可能犯罪などの材料も準備してあって古き良き本格ミステリの舞台設定となっていたのは良かったかなと思います。

しかし、人間模様を描きすぎて動機の面から探る部分はかなり不確実に感じるものも多く、各キャラクターも少し嫌味な部分が多く描かれていたのは、苦手な人は苦手に感じる部分かなぁと感じました。

 

信濃譲二が登場してからの面白さと、そこに至るまでの猪狩家を取り巻く過去が明かされていくまでの部分が中々明暗分かれる部分かなという印象を受けましたが、前作よりも大きく描写力が高まっていたため、個人的にはシリーズものとして楽しむことができたし、本格らしさといった部分も感じられて面白かったと思います!気になった方は是非本作と合わせて前作も読んでみてください〜。前作の感想も書いておりますので、気になった方は是非見てみてください〜!

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