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【感想】歌野晶午『放浪探偵と七つの殺人』(講談社文庫)

歌野晶午『放浪探偵と七つの殺人』(講談社文庫)の感想になります。

※ネタバレを含みます※

歌野晶午『放浪探偵と七つの殺人』(講談社文庫)

本格ミステリ、読者への挑戦、バカミス、様々な角度のミステリが収録された信濃譲二シリーズ最後の作品。

あらすじ

なぜ死体は動いたのか? 殺人者が犯した、たった一つの過ちとは?「家シリーズ」の名探偵・信濃譲二が奇想天外な難事件の謎を見事な推理で解決する七つの短編に、幻の未収録作品「マルムシ」を加えた試みと驚きに満ちた傑作ミステリー八編。これは、本格ミステリーの雄・歌野晶午からあなたへの挑戦状だ!

増補版 放浪探偵と七つの殺人 / 歌野晶午【著】 <電子版> - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア から引用

より本格ミステリらしい仕掛けに満ちた短編集で、シリーズものらしい読後感もありつつ「放浪探偵」というタイトルの掴みは、まぁ納得できるものになっておりました。倒叙、読者への挑戦、本格的ロジック、適度にユーモラスさやパズラー的面白さなど要所を押さえた深い味わいの短編がそれぞれ収録されており、意外と本編が苦手だった人にもオススメしやすい内容になっていたのかなと思います。個人的な「有罪としての不在」「W=mgh」「ドア⇔ドア」辺りはお気に入り。

 

信濃譲二シリーズといえば、「家」シリーズですがシリーズらしい魅力というよりも本格ミステリ側の側面が強い短編集ですね。まぁ3作目で本編は幕引きされたので、さもありなんといったところですが、どれも粒揃いで良い短編だったかなと。

信濃譲二というキャラクター性についての解答はあまりなかったので、もう少しキャラとして好きになれる要素も含まれていれば良かったかなと感じました。短編だと登場率は高くその場その場では楽しめるのですが、具体的な魅力のような部分が尾を引かないため、その点に個人的には惜しさを感じます。気になった方は是非本作と合わせて前作も読んでみてください〜。前作の感想も書いておりますので、気になった方は是非見てみてください〜!

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