横関大『ルパンの娘』(講談社文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
横関大『ルパンの娘』(講談社文庫)
泥棒一家の娘と警察一家の息子の二人の恋の行方と他殺体から始まる謎とは「ルパンの娘」シリーズ一作目。
あらすじ
「今すぐ別れなさい」私は泥棒の娘。結婚を考えていた彼は警察一家の長男だった。
――連続テレビドラマ化で人気沸騰のベストセラー!
三雲華は恋人の桜庭和馬の家に挨拶に行くこととなった。ついに桜庭家に到着した華は、玄関の家族写真を見て唖然とする。全員が警察の制服らしき服装に身を包み、それぞれ敬礼のポーズをしている。華が育った三雲家は、代々泥棒を生業としており、一家全員が盗人だ。その数日後、荒川の河川敷で男の焼死体が見つかり、和馬は現場に急行すると……。
『ルパンの娘』(横関 大)|講談社 から引用
かなり面白かったですね。華と和馬の正反対な職業の一家に生まれてしまったことによる恋愛的ジレンマとそれぞれの家族、特に三雲家の強烈なキャラクターたちが織りなすコメディタッチな掛け合い、そして横関大さんの安定した謎が謎を呼び最後にはしっかりと納得させるオチに着地させる構成と展開、どれもが秀逸でした!
華と和馬の両親の紹介と顔のない死体の殺人事件は並行して物語は始まっていくのですが、そこから死体が華の祖父だということにたどり着き、実は泥棒一家のLの一族であることを知られてからは、悲恋もののように交際が許されない状態の描写が続き中々両者の葛藤なども上手く描写されておりましたね。
まぁそこから捜査の手が家族全員に及び一家が離散したものの和馬の新たな結婚式で「新郎を盗む」というドタバタ展開と殺人事件の謎を解き明かし、一気にハッピーエンドとなっていたのは読んでいて気持ちが良かったですね。安定感抜群のストーリーテリングで読み進める手が止まらずとても面白かったです!
シリーズ化もされており、三雲家の血筋のお話や新キャラ、家族のお話などスケールが大きくなって続編が展開されており、本作が面白かったと思う人にはそのままオススメできる良いシリーズと作品だと思います!気になった方は是非本作も読んでみてください〜。
