やしろ慧『鬼狩り神社の守り姫 二』(富士見L文庫)の感想になります。
※ネタバレを含みます※
やしろ慧『鬼狩り神社の守り姫 二』(富士見L文庫)
"守り姫"と鬼、因縁は激化していく中で本家の嫌がらせや人間関係のいざこざなど血筋を巡る2巻目。
あらすじ
鬼を封じる「守り姫」として、星護神社に迎えられた透子。穏やかな年末、同居する千尋との距離もさらに縮まる。ところが、年始早々透子は神坂本家での修業を命じられてしまう。心配した千尋は傍で透子を守ると宣言する。
早速、千尋に心を寄せる当主の娘・千不由の取り巻きによる嫌がらせが始まる。だが透子は千尋に支えられ、術者の千瑛や千尋の兄・和樹の教えで異能を習得していく。
一方、本家の開かずの蔵。透子への嫉妬を募らせる千不由は禁忌を犯そうとしていた。それは、本家への鬼の襲撃につながって――。
1巻目は結構オーソドックスな導入編となっており、次以降で回収されて盛り上がりそうな設定も多いなぁと期待して2巻目読んだけど、ちゃんと期待に応えてくれた面白さがありました!年始早々に本家への挨拶に行く透子と千尋たち、そこで起きる異能主義や血縁、人間関係などのいざこざから、どんどんと鬼と神坂家との因縁に踏み込んで、最後にはしっかりとラブコメ要素もエッセンスとして感じられたのが良かったです。千尋と和樹の兄弟仲が一巻よりも深まっていたのは個人的に推しでした。
序盤から修行のために神坂本家に半ば軟禁状態になるのですが、神坂本家の人たちの人間関係の悪さが凄まじかったですね...千不由も今までの取り巻きや親の影響で拗れてるし、その取り巻きの葵や楓も自分の家の柵があり拗れてるし、当主たちも最後には不穏な裏切り見せていたし、もうどうなっちゃうんだ神坂家といった終わり方でしたね。
そして千不由も無事だったけど、これから透子や千尋と真っ向勝負で人間関係構築していってほしいですね、ハンバーガーのお店で。透子はこれから守り姫として才能を発揮していきメキメキと成長していきそうですね、千尋も力が眠っているだけとだいふくの助言があったから、この二人が力を解放していく展開は熱そうですね、異能関連は主人公が補正でパワーアップしていく構造があって運命力高そうなのが良いですね。鬼の首魁と初代守り姫の間に何があったのかも気になるし、心臓を秘宝にしていた伏線が効いてきそうです。
白井兄妹は前回の鬼サイドの終わり方から、やはり味方になってくれる展開は良かったですね。桜はかなり良いキャラをしていたので透子との友情や交渉を通じて味方になってくれたのは安心しました。いきなり2巻でヒロインと友人が仲違いする展開にならなくてホッとしましたわ...そして最後にはしっかりと無自覚な千尋の発言と透子の芽生えてきた気持ちがラブコメの描写としても熱くて本編の物語とラブコメの二軸が上手に進んでいるのがシリーズとして楽しみですわ。
いやぁ次回から鬼との戦いが本格的になりそうですし、じわじわと透子と千尋の関係性も上がってきていて、ラブコメ的な部分でも楽しみですわ。まだ肝心な部分は明かされず、神坂家や鬼たちのどちらが悪いか分からないので、どう物語が転んでいくのかも併せて楽しみですね。是非気になった方は本作と合わせて前作も読んでみてください〜。前作の感想も書いておりますので、気になった方は見てみてください〜!
